2011年06月12日

中山道ウォーク(8)東餅屋→下諏訪宿(終)

さて、問題はフリータイムの使い方。
ツアー特典で、下諏訪歴史民俗資料館が無料に、下諏訪宿本陣岩波家が400円のところ300円で入場できる。
休憩する場所のなかったために昼飯も食っていないので、それらをどうするか。

その前に水と泥にまみれた体をなんとかしよう。
バスが横付けしていたホテルにも温泉はあるんだけど、ここはこぎれいな温泉よりも、地元の人が通うような公衆浴場へ行きたい。下諏訪はその類の温泉が複数あるはず。
バスにつくまでに旦過湯(たんかのゆ)と、遊泉ハウス児湯の2軒を見つけてあります。
前者は銭湯然としているし、後者はプチスーパー銭湯な感じ。しかも後者ははやってます。
ここは銭湯を選ぶしかない。
秋宮から徒歩10分弱です。
ホテルは500円だけど、ここは220円。
「うちのお湯は熱いってご存じですか」と聞かれる。
知らない知らない。
湯が熱いっていったって、銭湯だから入れないってことはないだろと言葉を濁す。
妻は意を得たりとばかりに笑っている。
そのまま男女に分かれて入る。
体を流して湯をかぶる。
熱いというだけあるわ、と湯船に入れば....
熱い!熱くて動けない!
他の客はおそらく地元の人でしょう。
歯を食いしばったりすれば「こいつなんも知らんで来たな」と思われるのは必至。
ここは何事もなかったかのようにやり過ごすしかあるまい。
とにかく熱い。熱いのか痛いのかがわからない。
ところがじっとしていると、人の体というのは慣れてくるのか、痛みも熱さもそれほど感じなくなってくる。
「ふふ、熱さに慣れたな」と足を伸ばそうとしたら、また激痛!
熱いんだよぉぉぉ!
熱さと痛さは表裏一体?紙一重?
それでも3分ほどは入ってたと思う。
不思議なことに風呂を出ても大変に快い。
あのつらさが逆ベクトルになって、気持ちいい。
外は強い雨。その雨に冷やされた風が高い窓から入ってくる。
心臓はバクバク言って、口から出てきそうだけど、心臓より下までしか浸かってなかったせいか、頭がぼーっとしたりはしない。
乾いた下着、ジーンズに替えると生き返った心持ちがした。
足の疲れも感じなくなり、軽い。
10分も入ってなかったのに、風呂の効果はすばらしい。
妻が出てくるまでの間、ばんだいのおねえさんと少し話した。
3分ほど入れたというと「がまん強いですね」と言われたヾ(@⌒▽⌒@)ノ
地元の人はあの湯に浸かるんだと。
近々隣に新しい建物が建つとも。
妻は風呂の中でいろいろと話したみたい。
「この雨の中和田から来たん?!」という声がこちらまで聞こえた来てたよ(笑)
和田じゃないけどね^^;

さっばりすると、下諏訪の町が先ほどとは違って見える。
ポカポカする体と流れて来る風の温度が均衡して、この上なく快適。
雨天とは思えない。
通り道にある酒屋さんで、地ビールと地ワインを買った。
今夜はこれを飲むよ。
たまには宿場でワインていうのもいいでしょ。

帰りの車中ではShall we ダンス?を見た。
映画も含めて、非常に楽しい一日でした。
大雨の中歩くのも良い経験でしたが、あんだけ降ったら、江戸時代の旅人ですら、歩かないと思う。よほど急ぎ旅の人を除いてはね。

今回、一眼はやめました。
さすがにあれだけの雨の中で取り出すと、いっぺんにずぶ濡れになってしまうから。
で妻のコンデジで撮ったんだけど、これで充分やん。
苔むした倒木がとても美しく、なんども撮ったけれど、さすがに一眼の表現力には遠く及ばない。もっとも何も設定してないからですけどねw
しかもズーム機能があるのに、なぜか被写体に走り寄って撮っている。
バカだなあ、おれ(笑)




Posted by くじらちゃん at 23:00│Comments(0)
 
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