2011年06月28日

中山道ウォーク(9)日出塩→奈良井宿(2)

中山道ウォーク(9)日出塩→奈良井宿(2) 中山道ウォーク(9)日出塩→奈良井宿(2) 中山道ウォーク(9)日出塩→奈良井宿(2)
山道を降りて贄川駅に着く。
かつてはすべてが山中だと思いながら歩くと、鉄道がここを走っていることすら奇跡に思えてくる。
贄川駅を過ぎ贄川宿の入り口にさしかかる。中央線の上を橋で渡るが、この橋がレンガ橋。
この橋、今でこそ中山道のような扱いを受けているが、本来は中山道ではない。
中山道から山中に分け入るための道だったはずで、橋の作りを見ればそれはわかる。
元々の勾配のデザインレンガが張ってある上にコンクリートか何かを打って水平にしてあるから。
だから橋の側面を見れば、現在の国道19号が、どれだけ土を盛って高くしたかがわかる。
そんな経歴が推測されるので、この橋に鉄琴を設置するのは、ちょっと間違っているような気がしないでもない。
鉄琴の「木曽節」、オンチ?face02

その脇にあるのが贄川関所で、その前が本来の中山道。
坂を下りて鉄道敷地を通るとか言う説明を以前ここでいただいた。
下の川まで降りる道だとか言ってた記憶があるけれど、今通ってきた道を思えば、異常な程の回り道のように感じます。
ちょっと気になるけど、みなが「道がなくなっている」というなら、それでよろしかろう^_^
内部にはどこやらの脱藩藩士を逮捕したという展示があるはずだけれど、見たことがあるので今回は入りませんでした。

ここから贄川宿が始まりますが、普通の集落で、今までの宿場ほどには印象深くありません。
とにかく建て替えてしまった家が多いし、宿場自体が小さいからでしょう。
いくつか記憶に残る建物があるけど、用途が不明。
旅館なのか豪邸なのか。
個人的には旅館と認定しました。
そういうなか商家深沢家は重文に指定されているが、やはり理由は不明。

そのさきを右に曲がると鍵の手。奥に歩道橋があり中央線を越える。
新道は鍵の手を嫌って、まっすぐの道を造りましたが、その道は通らない。
5年前この区間を歩いたときは、このまっすぐな道を西から入りました。
つまり間違えたわけですが、この道にも街道風情があります。
明治以降の後世、車を転がすにあたって敷き直したのでしょう。

鉄道を越えて再び19号と合流します。
でもすぐに山道へと分け入る。
木曾では苦しみは長く続かないヾ(@⌒▽⌒@)ノ
長瀬の旧道にさしかかったとき、義母がリタイヤを口にしました。
やはり長距離の山道はしんどかったかな、と思いきやそういうわけでもないらしい。
それほど痛そうな様子もないし、単に奈良井へ早く行きたかっただけなのかも知れない。

いよいよ平沢です。
旧道入り口にはセブンイレブンがあります。
5年前、ここで朝の7時半からビールを飲みながら焼き鳥を食ったんですなw
今回はスルーします。
さて、その入り口で義母はリタイヤ。傍らで待機していたバスに乗り込んで奈良井へワープ!
リタイヤシステムを利用して、一気に奈良井へと行ける。
徒歩に比べればどこでもドアに近い(笑)
歩けば1時間余かかるが、バスなら5分。

平沢に着く。ここはまだ諏訪大社の領域。神社に”御柱”がたっている。
中山道は諏訪神社の真ん中を通っている。
中山道が先か、中山道が先か。
現在では下に平らな道があります。

中山道ウォーク(9)日出塩→奈良井宿(2) 中山道ウォーク(9)日出塩→奈良井宿(2)
平沢という集落は、宿場でもないのに宿場風情が残る不思議な町。
実は宿場の風情なんてものは存在しないのかも知れないなぁ。
日曜とあってか、木曾塗りの店はほとんどあいてない。
箸を買うつもりだったのに、ぼーっとしている間に町を抜けてしまう。
のれんがかかっていても店内は電気が付いていなかったりして入りにくいんだよ^^;

ここからはほぼ奈良井川に沿って歩く。
楢川小学校は木造ではあるが、木造小学校の体をなしていない。
木造校舎と冠する場合は、それなりの要素を備えていなければならない。
なぜなら学校の木造建築というのは単に木を材料として建てたものではなく、ひとつの分野として確立されたものだと思うから。
だからこそ木造校舎で育ったオトナたちは、みな古の学校に郷愁を持てる。
でもここの学校はコンクリート基礎の上に木で作られた建物がのっているだけである。
木造校舎の最も重要な要素、高い床下、下見板は見られない。
最近地方でよく見られる形式ですね、これは。
木造校舎への憧憬というよりも、ちょっと意地悪く表現するなら木曾の木材の宣伝。
もしくは住民に対する文化教育でしょう。
こういう材木が撮れる町に住んでるんですよ、と。
それはそれでいいものだから、否定するわけではありませんが、いわゆる木造学校建築とは呼べない。
趣味的には興味ゼロってことで
あくまでも個人的嗜好の話しです^^;




Posted by くじらちゃん at 19:26│Comments(0)
 
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