2011年07月31日

中山道ウォーク(11)奈良井宿→宮ノ越宿(2)

水場を出て少し登ってすぐ降りる。
このあたり道の構造が微妙に感じるけど、とりあえず旅行会社の地図に従うことにする。
小さな山ひとつ上下して、先ほどの休憩場の数メートル前に出た。
そんな感じ(爆)
どうも部分的に道が失われているらしい。
明治の新道と合流して、整備された木陰の道をしばらくゆく。
妻は道路に設置された熊の鐘をならしている。
「熊も人間が恐いのです」と書かれている。
山にはいろんな動物がいる。
今までサル、シカ、クマはみたことあるが、モグラは初めて見た
死体が転がっているのをみつけてしまって、大興奮^^;
妻も初めてだったらしい。
あの土をホリホリする前足に触れてみるとぶよぶよしてた。
ネコの肉球みたいな感じでした。
いやぁ熊じゃなくってよかったわ。

下り坂は最高。
日陰と水に冷やされた冷たい空気が、森の通路のなかを吹き上げてくる。
そのあまりの心地よさに、妻は手を広げタイタニックのまねをしてる。
「なんだ、おまえタイタニックか」「あんまり気持ちいいで、風をいっぱい受けとるんだわ」
いーや、やつのセンスから言って、あれはタイタニックのまねだ。
ブラッド・ピットになってやろうかとも思ったが、道がぬかるんでいるのでやめた。
「ブラッド・ピットになろうとして足をくじいた」なんて笑われたくないからねicon10
水、森、土、風、そしてヒグラシの声。
ここに町があるならば帰りたくない。

中山道ウォーク(11)奈良井宿→宮ノ越宿(2)楽しんでいると時間がたつのも早い。
時々にみかけるわき水でタオルを濡らしてクビにかけていると、体温の上昇もかなり抑制される上に、森の中自体それほど気温が高くない
ようで、蒸発もおさえられているよう。
それに気付いたのは森を出てから。
強い日差しに痛みに近いものを覚える。
それもつかの間、木曾路らしい涼しい風が中山道をながれている。
アスファルト道路に対する腹立たしさもない。
これは木曾路マジックだ。

中山道ウォーク(11)奈良井宿→宮ノ越宿(2)アスファルト道路が始まるとそこが薮原集落で、中央線とぶつかると薮原宿です。
中央線に踏切が設けられていないので、みな迂回して線路下をくぐる。
この道は薮原宿の真ん中へ出てしまうために、線路をくぐったら少しばかり江戸方にもどらなければ、本陣跡は見られない。
まぁ本陣”跡”などどうでもいいですが^^;
ちなみにこちらに戻ってくると、そぱ屋さんがあり、さらに古い民家が3〜4軒並んでいる姿が見られます。
薮原宿には防火塀があったという。今は基礎の石垣しか残されていないけれど、その隣に消防団の詰め所があるというのがイイネ。
ここは薮原の防火中枢ですface02
上に生えている木は長く槇だと思っていたけど、実際は松でした。
槇なら燃えにくいのに。




Posted by くじらちゃん at 12:06│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。