2011年09月19日

中山道ウォーク(14)上松宿→須原宿

寝覚ノ床のドライブイン、何度来たのかな^^;
道路向かいに温泉があるし、川に降りれば寝覚ノ床、下に降りなくても寝覚ノ床が一望にできるという好ロケーション。
ここだけで一日過ごせそうです。
でもここに来るのはおそらく今日が最後となるでしょう。
関東一泊二日をはさんで次は須原から西進だから。
初めて来たとき、ここのテラスから見た寝覚ノ床は本当に心洗われる風景でした。
軽く汗を浮かべ缶チューハイを飲みながらの寝覚ノ床。
この中山道ウォークシリーズを終えたとき、ここでの思い出が中山道ウォークそのものの思い出になりそうな気がします。
そんな寝覚ノ床から今日(8/21)はスタート。
前回降りてきた急坂を中山道へと今度ははい上がります。
下りの時には気付かなかった相当な急坂です。

ここからは、以前歩いた区間です。
上松中学校横のあたりは旧状を失っていたのは、4年前も同じ。
真新しいRC作りの住宅と上松中学の間を歩いていくと、おじさんがでっかい罠を持って歩いてました。
なんとなく目があい挨拶をしたついでに、「なにを取るんですか」と聞いてみたところネコだという。ノラネコが悪さをするので
とっつかまえるらしい。
ねずみ取りをそのまま大きくしたような罠で、奥行きは1m近く間口は30cm角といったところ。
ネコを罠で捕まえるという発想がなんだか山っぽい。
彼は漁師なんだろうか。
中山道ウォーク(14)上松宿→須原宿先を進め滑川橋に向かって坂を下りる。
以前歩いたときは、幅60cm程度の狭い石畳の道でした。
崖を登る体裁でしたが、今回はきちんと整備したようで、1.5mくらいに拡幅され、石を埋め込みんで石畳にしてある。
崖側には立派な柵もありました。
この整備を良しとするか否かは意見の分かれるところでしょうが、見た目の風情はこの方がいいです。
以前はただの山道で、蚊がたむろするような陰湿なかんじだったから。
また数年を経れば一層風情が出てきて、苦言を呈する人もいなくなることでしょう。
この坂を折りるとすぐに橋があります。これが滑川橋。
別になんの変哲もない橋、と普通の人には写るでしょうが、ぼくはこの橋が大好きなんです。
まずヘアピンの最もカーブのきキツイ場所に設けられていること。つまりこれ以上山の中には入っていかないよという主張があります。
もうひとつが親柱に「国道十九號線」とあること。この橋自体それほど古くはないんですが、わざわざ表記してあるのはこれが旧国道
19号であるという証明です。この道はこの先坂を下って中央線の下をくぐるんですが、この道を昔は大型トラックを走ったんだろうか。
明治以前は中山道としてにぎわい、再度19号線としてよみがえったこの”土地”の静けさの中になんとなく歴史を感じます。その場の
雰囲気から何かが匂います。だかにらこの橋が好き。
ただ伊奈川橋と間違えていたのはここだけの話しですface02

ここから中央線ガードまでの下り、うんなん坂と呼んでいます。
以前西から上松を目指したとき、この坂はかなりキツかったんですよ。
そこで踏み出すタイミングとして「うっちゃんなんちゃん」とつぶやいてました。
蒸気機関車が「なんだ坂こんな坂」といいながら上がっていくのと同じです。
先の橋の件も含めて、この地はけっこう思い出深いんですが、妻に話すと「ふんっ」と鼻を鳴らしただけでした。
あーあ、想像力の貧困なヤツだface08
中山道ウォーク(14)上松宿→須原宿
19号に戻ると、すぐに小野の滝があります。
木曽街道六十九次のなかで、広重がこの小野の滝を上松の風景として取り上げていますが、笑っちゃうくらいに往時のままです。
折からの雨で、どれがしぶきか雨か汗かわからんような状況でロクな写真も撮れんかった。
雨だったので、例のコンデジで撮影していました。やはり思い通りに撮れません。
水平が出ません。
絵が汚い。
この汚さはレンズの違いでしょうか。
おまけにレンズについた水滴が写真に写り込んでしまう。
一眼ならこんなことないのに...
つらいつらい...
もっとも前回のような猛暑の中を歩くよりも、雨天の方が体は遙かに楽でした。
傘だけでは膝から下が濡れてしまうのは、道ばたの草によることも大きく、一概に雨のせいにではできません...と雨の肩を持っておこう。
涼しいのは、本当に助かりました。

中山道ウォーク(14)上松宿→須原宿 中山道ウォーク(14)上松宿→須原宿
ひたすら歩きます。
見所はなくても、旧道の雰囲気があればいいし、頻繁にクルマが通る道でなければそこそこ楽しい。
愛するあなたとならば〜♪ヾ(@⌒▽⌒@)ノ

倉本駅。中央線ガードの下で、いつもビリを争うグルーブに追いつきました。
これでいつものペースをつかみ一安心。
駅前を通過して倉本集落を過ぎたところで、おばちゃんたちがルートを間違えた。
非舗装路が中山道だとする自分に妻までが「まっすぐじゃない?」という。
う〜地図の読めない女というのはこういうヤツのことを言うのだw
まず妻を納得させて、カーブの向こうに消えてしまったおばちゃんたちを呼び戻す。

草の道を降りていき、さらに川に沿って19号復帰。
この川、昔は徒歩でこえていたようだけれど、川の形状がかわってしまったのだろうか。
けっこう水量が多く谷は深く激流なんですけど。
前回も同じような状態でしたよ。
岩をちょんちょんと飛んでいたのかしら。

19号に出たところにドライブインがあり、ここで昼飯としてます。
なんと大ジョッキがあって、のどをならしました。
40分もいた。休憩しすぎかも。

サークルKへ行きたいという妻は19号を、自分は池尻の旧道へと別れて歩きます。上がったところに添乗員さんがいたface08
本来この人はしんがりを歩いているはずなのですが昼食を取っている間に抜かれたらしい。
「これですか?」と酒を飲む真似をされた(笑)
「まあ、そんなところですface02」と。

この先ルートマップでは国道をまっすぐ行くんですが、われわれは左へと上がり踏切を越えます。
こちらが旧道なんですが、以前もここで迷いました。
わずかな区間なんですが、樹齢800年のコヒガンザクラもあるらしい(興味ないけど)。
すぐに戻らなければならないんですが、この道をそのまままっすぐ行ってしまったので、妻は焦り始めました。
道の形状が旧道っぽいので、いずれは国道と合流するだろうと高をくくっていたけど、妻の焦燥ぶりはたいへんなもん。
小心者が....と心の中でつぶやきながら、携帯ナビを取りだして道案内しました。
やがて国道に戻りました。
一般には19号を行くのが中山道のようだけど、われわれが歩いた道も、いずかりの時代には中山道として機能していたように思います。
クルマはほとんど来ないし、こちらを歩いた方が楽しいです。

ゴールの須原も目前です。
ちょうど19号に出たところでまたまたまいっしょになった添乗員さん、須原宿へ入ろうとするわれわれに、「ゴールへ行くならまっすぐ
行った方が早いですよ」と教えてくれました。
須原宿内は次回のコースに含まれているそうなので、そのまま19号を下りゴールのスポーツ公園へと向かいました。
さすがに今回はドベだったけど、制限時間の20分くらい前には着きました。
一番焦った日本橋−戸田公園よりもよっぽど余裕があったよ、と妻を励ましながら歩いてきました。


帰路、フォレストスパなるスーパー銭湯で汗和流すとさっっっぱり!
やっぱり風呂は気持ちいいね!
風呂上がりにまた中ジョッキをひとつずつ飲みました。
風呂上がりにビールは欠かせない。

帰りの車中は冷房が適度に効いていて汗をかくこともありませんでした。
中村勘三郎と柄本明の「やじきた道中てれすこ」を見る。
寝たり起きたり......


次回は二度目のお泊まり保育、上尾宿から行田まで歩きます。




Posted by くじらちゃん at 19:49│Comments(2)
この記事へのコメント
寝覚ノ床は良いよねぇ〜♪(^^)
R19は御嶽へスキーに行くのに何度も通った。
でも、バイクでは一度だけなんだよなぁ…(^^ゞ
Posted by ひろっち at 2011年09月21日 00:20
寝覚ノ床ってすごいいいよねぇ。
うちのオヤジは「あんなもんなんだ」くらいの事言っとったけど。
Posted by くじら山こうじ at 2011年09月21日 10:19
 
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